この映画は、小学高学年の頃、火事で再建された新鋭の70mm映画館で見た。映画のタイトルの文字が、超立体的で、かっこいいと思った。戦車での一騎打ちのシーンは迫力があったが、それ以外はそのころの私にとってちっとも面白くなかった。おおげさな映画だと感じた。
さて、あらすじを思い出してみよう。40年近く前のことを、資料なしで思い出す。まちがいだらけだと思う。だから、決して資料的な参考にはしないでほしい。
青年ベン・ハーはユダヤの貴族ハー家の当主。奴隷も使い、贅沢な生活をしている。果物がいっぱいの豪華な食卓の上にこしかけての食事。(これは、アメリカ式ではないかと思った。)イエスキリストと同年代。ローマ帝国の統治下にある。 ある日、その町にローマの提督かなにかが赴任してきた。ベン・ハーと彼とは、ローマで共に学んだ仲だった。(違ったかな?)。彼は、ベン・ハーを城に呼ぶ。武器庫で槍を1本とり、互いにカベをめがけて投げ、その技のすぐれて互角であることを讃え合う。しかし、友好的なのはここまで。彼の頼みをベン・ハーが断った(何の頼みだったのか、覚えていない)ことから、彼はベン・ハーを恨みはじめる。
ある日、ローマの皇帝か誰かが町にやってきた。行進を屋敷の屋上から見ていたら、運悪く瓦が行進の中に落ちてしまった。それでベン・ハーは逮捕される。一族は没落する。母親と妹はらいにかかり、人里離れた洞窟での生活を始める。彼は、奴隷になり、売られていく。その長い旅の途中、イエスキリストに一度出会う。ガレー船の漕ぎ手として使われる。戦闘で船は沈没し、なぜか彼は助かる。
そのあたりのストーリーはよくわからぬが、ユダヤに帰ったときちょうどイエスが捕まって十字架をかついで処刑場にむかうところ。倒れたイエスに彼が水を飲ませるシーンがあったように思う。
どちらがしかけたのか、わからないが、さきの提督?とベン・ハーとの戦車での戦いが始まる。戦車と言っても2輪馬車だ。車輪の外側に刃物がついている。戦車でぐるぐるとグランドを廻りながら、闘うわけだ。提督の方は立派な戦車で、きたない技をしかけてくる。ベン・ハーは不利。しかし、当然のことでベン・ハーの勝利に終わる。また、その時キリストによって、らいの母や妹が癒された。それで、超ハッピーエンド。
でも、これは単なる私の古い記憶。本当はもっと立派な映画に違いない。こんな思い出を搾り出して、何になる?何にもならないよ。ごくろうさん。
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