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川のうつろい LES CAPRICES D'UN FLEUVE 1995

kawautsu.jpg たしかに川はでてくるが、なぜ映画の題名になっているのかよくわからなかった。川がどううつろったのか。それとも主人公の一生を川にたとえたのだろうか。

 全体に重苦しく、2度目は見たくない。どぎつい作品だ。見なければよかったと言うのではない。見てよかったとは思う。

 当時の奴隷調達の仕方について、ちっとも知らなかったので、驚いた。アフリカの黒人の部族どうしの戦闘で、捕虜になった人を、奴隷商人が買い取るらしい。奴隷商人は白人と思っていたら、黒人もけっこう関わっていたらしい。単純に白人が黒人を捕まえてくるだけなのではないことが、見ていて気持ちを重くさせる。

 この映画を見ると、フランス人っていやだなと思ってしまう。小学校の音楽室の後ろにはってあるバッハやヘンデルのような、かつらをつけて、やけに気取っている。アフリカに行ってもそうだ。そして、さかりのついた犬のように、ところかまわずセックス。まあ、これは視聴者へのサービスだろうから、いいとして。

 主人公は、小型のチェンバロを持参する。船で奥地に行くときも、持っていく。よくこわれないものだと思う。そのチェンバロの音がまた、ねばっこく、この映画の重苦しさを助長する。アフリカにも行きたくなくなりそうだ。

 フランス革命の時、アフリカにいたので、直接その波にもまれなかった支配者の一生。はじめは人間ではないと思っていた黒人が、自分と同じ人間だと感じ始め、また、愛し始める。献上された黒人少女を自分の子どもとして育て、やがて、彼女と男女としての愛が生じ、子どもが生まれ、その時彼女は死ぬ。この物語は、その時生まれた混血の男の子が後に、父を語るというかたちで、物語られる。

 いつ見た映画だったか、あまり記憶にない。そう昔でもないが。


データ

川のうつろい LES CAPRICES D'UN FLEUVE 1995 フランス

英語名:Unpredictable Nature of the River

監督: ベルナール・ジロドー Bernard Giraudeau  
製作: ジャン=フランソワ・ルプティ Jean-Francois Lepetit  
脚本: ベルナール・ジロドー Bernard Giraudeau  
撮影: ジャン=マリー・ドルージュ Jean-Marie Dreujou  
 
出演: ベルナール・ジロドー Bernard Giraudeau  
  アンナ・ガリエナ Anna Galiena  
  ティエリー・フレモン  
  リシャール・ボーランジェ Richard Bohringer  
  アイサトゥ・ソー

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ベンハー

benhur.gif この映画は、小学高学年の頃、火事で再建された新鋭の70mm映画館で見た。映画のタイトルの文字が、超立体的で、かっこいいと思った。戦車での一騎打ちのシーンは迫力があったが、それ以外はそのころの私にとってちっとも面白くなかった。おおげさな映画だと感じた。 

 さて、あらすじを思い出してみよう。40年近く前のことを、資料なしで思い出す。まちがいだらけだと思う。だから、決して資料的な参考にはしないでほしい。

 青年ベン・ハーはユダヤの貴族ハー家の当主。奴隷も使い、贅沢な生活をしている。果物がいっぱいの豪華な食卓の上にこしかけての食事。(これは、アメリカ式ではないかと思った。)イエスキリストと同年代。ローマ帝国の統治下にある。 ある日、その町にローマの提督かなにかが赴任してきた。ベン・ハーと彼とは、ローマで共に学んだ仲だった。(違ったかな?)。彼は、ベン・ハーを城に呼ぶ。武器庫で槍を1本とり、互いにカベをめがけて投げ、その技のすぐれて互角であることを讃え合う。しかし、友好的なのはここまで。彼の頼みをベン・ハーが断った(何の頼みだったのか、覚えていない)ことから、彼はベン・ハーを恨みはじめる。

 ある日、ローマの皇帝か誰かが町にやってきた。行進を屋敷の屋上から見ていたら、運悪く瓦が行進の中に落ちてしまった。それでベン・ハーは逮捕される。一族は没落する。母親と妹はらいにかかり、人里離れた洞窟での生活を始める。彼は、奴隷になり、売られていく。その長い旅の途中、イエスキリストに一度出会う。ガレー船の漕ぎ手として使われる。戦闘で船は沈没し、なぜか彼は助かる。

 そのあたりのストーリーはよくわからぬが、ユダヤに帰ったときちょうどイエスが捕まって十字架をかついで処刑場にむかうところ。倒れたイエスに彼が水を飲ませるシーンがあったように思う。

 どちらがしかけたのか、わからないが、さきの提督?とベン・ハーとの戦車での戦いが始まる。戦車と言っても2輪馬車だ。車輪の外側に刃物がついている。戦車でぐるぐるとグランドを廻りながら、闘うわけだ。提督の方は立派な戦車で、きたない技をしかけてくる。ベン・ハーは不利。しかし、当然のことでベン・ハーの勝利に終わる。また、その時キリストによって、らいの母や妹が癒された。それで、超ハッピーエンド。 

 でも、これは単なる私の古い記憶。本当はもっと立派な映画に違いない。こんな思い出を搾り出して、何になる?何にもならないよ。ごくろうさん。

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ビルマの竪琴
burma.gif 小学生の時、北海道の夕張市で父につれられて見に行ったと思う(あまり自信はないが)。3年生~5年生までは、炭坑の町、今はメロンとスキーの町夕張市清水沢に住んでいた。
 そう、今は破綻し、見せしめのようにマスコミで話題になっている市だ。
 はたして市の政治が悪かったのか、私は疑問に思っている。詳しく分析してみたわけではないが、ただそう思う。あれだけすごかった北炭や三菱の炭鉱が廃止になったのだから、その後つい最近までよくもったものだと、思う。
 私の子どもの頃の美しい思い出は、そこに凝縮しているのだから、ひいき目にもそう思う。夕張、清水沢、なんと美しい地名だろう。
 近所に映画館があり、そこの子が同級生だったので、遊びに行けばいつでも裏口から館内に入れた(家と映画館がつながっていた)のだが、表口から父につれていってもらうことはまた格別だった。

 南方の島での戦闘シーンのすさまじさは、今でも記憶にある。山の中腹の洞穴での激しい戦いが悲惨だった。たった10年前のことだったのに、戦後生まれの私にとっては大昔のことのように思えた。しかし、学徒出陣で南方に行った父にとっては、ついこのあいだの悪夢であったに違いない。「お父さんも、こんなすごい戦争したの」と尋ねてみたら、父は「他の部隊は大変だったが、僕のところは敵に一度もあわなかった」と答えた。

 生き残った日本兵の一人が、現地のお坊さんに助けられ、自分も僧侶になってビルマに残り、戦争で死んでいったたくさんの人たちのために働くことを決意する。他の兵士達は捕虜になり、収容所でのんびりと帰国を待っている。ある日彼等は、死んだと思っていた水島一等兵(?今、思い出した)らしき僧侶が(拾った物だったか、手作りのものだったか)素朴な竪琴で奏でる「埴生の宿」を聞く。それは、戦闘の合間の夜のひとときに、水島の指導で皆で合唱していた旋律だったのだ。皆は、彼の名を呼び、一緒に帰国しようとうながす。しかし、彼は身をあかすことなく静かに立ち去る。

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飢餓海峡 1965年 東映

飢餓海峡 1965年 東映

 この映画は中3の夏、公民館の野外映画会で見た。以前は、よく開催されたのだが、最近でもあるのだろうか。私は野外映画会は大好きだった。蚊よけのスプレーも無い時代。ぼりぼり掻きながら、またラムネをのみながら立って見る。風が吹けばスクリーンがゆれて、大写しの顔などはお化け映画のようになる。大きな蛾がとんできて、役者の顔に止まったりする。そのたびに、哀しい映画でも爆笑が起こる。映画の製作者にとっては、とんでもない事かもしれないが。

 「男は頭で覚えているが、女は体で覚えている」とかいう、言葉をその時に覚えた。なんのことかはよくわからなかったが。そのころはまだ、「エッチ」という言葉は無かった。

 青函海峡は、2度連絡船で渡ったことがある。最初は洞爺丸。小1の5月。大阪から札幌に引っ越したとき。この船は数カ月後に多数の人を乗せたまま台風の嵐に呑まれて沈没した。札幌で同居していた外国人の男性もこの時死んだ。2度目は、5年生になる直前の春休み。3月。この時の船の名前は羊蹄丸だったと思う。昼間だったので、甲板で海や岬を見ていた。船中走り回って騒いだので、他の乗客に叱られて、しょぼんとしていたのだ。青函連絡船は、巨大な構築物といった感じがした。美しい客船とはほど遠い。列車ごと乗ってしまうのだから。

 映画のなかで、この海峡のシーンを見たとき、船からの眺めと、顔に吹きつける風の冷たさと香を思い出した。あらあらしく、どこか人をよせつけぬ、さびしい海だった。でも、魚はいっぱいいそうだと思った。 伴淳?扮する、退職した執念の刑事さん。それ以上のことは残念だが覚えていない。しかし、私の心の中に強烈な印象を残した、名画だと思う。

 

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『300<スリーハンドレッド>』試写会ご招待
[ 6月9日(土)サロンパス ルーブル丸の内他全国拡大ロードショー ]
内容 試写会
日時 2007年5月29日(火)17:30開場/18:30開映
場所 サンプラザホール
応募終了日 2007年5月20日(日)
当選人数 100組200名様
配給 ワーナー・ブラザーズ映画
お申し込みは
https://schannel.goo.ne.jp/movie/preview/fpres/107528/index.html
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