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心中天の網島 近松の浄瑠璃は、いくつか原作で読んでいて、それなりのイメージをもっていたので、少し期待をもっていた。人形浄瑠璃は見たことがなかったが、古典文学全集で古文だけを何度も読んでいた。現代訳はあえて読まず、古語辞典もひかず、ただ、音読していた。どちらかといえば曽根崎心中のほうが、大阪の橋の名前がたくさんでてきて好きだった。私は、大阪生まれなので、昔の大阪の姿にはとても興味があるのだ。 映像の濃淡が鮮やかだったように覚えている。とくに、建物の格子が印象に残っているが、そのような映像が特に好きな訳ではない。むしろこれは大阪と言うより、民芸趣味の京都ではないかなとさえ思った。しかし、あのような濃淡のはっきりした写真を撮ってみたいと思い、父の旧式のカメラに白黒フィルムを入れて(当時カラーはまだ高かった)、シャッター速度や絞りをいろいろ変えたり、黄色のフィルターをつけてみたりして暫くは没頭していた。挙げ句の果ては、現像セットまで買ってきたが、実際に使ったのはフィルム2、3本だけだった。 その他に覚えていることは、あの強烈な(当時の私はそう思った)ベッドシーンいや、布団シーン?むしろシーン?。 原作では、あんなにがばっとかぶりつかないぞと、思った。そんなことちっとも書いてないのに!と。 PR |
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